退廃的学生生活のすゝめ

恥の多い学生生活を送ってきました。自分には、「成長」というものが、見当つかないのです。

「パチンコの遠隔操作」都市伝説の真相をロジカルに読み解いていく

こんにちは、ヒダリウマです。

 

今回のタイトルは、巷で常に語られ続けている「パチンコ屋の台は遠隔操作されている」という都市伝説に対して、ガバガバロジックで切り込んでいこうと思います。

 

ギャンブルの専門ブログになってるじゃねぇか…!という意見もあるとは思いますが、これも神の思し召しか何かなのでしょう、許せサスケ…

 

さて、今回はテキパキと本題に入っていきますよ!

とりあえず結論から言えば

「99.9%ないと言っていいが、100%と言い切れるものではない」だよ、と、確か以前の記事でも言いましたね。

 

…え?以前の記事を読んでない…?

 

そんな馬鹿な…エイプリルフールの冗談でしょう…?

 

摩訶不思議アドベンチャーなこともあるものですね…仕方ないからURL貼っておきますが…今回だけですよ?

 

 

decadentist.hatenablog.com

 

 

decadentist.hatenablog.com

 

 

さて、早速の冗長失礼致しました。では今回この話をするにあたって、事前にいくつか前提条件の定義付けをしようかなと思います。

 

  • 今回の考察において、感情的な判断は一切排して、合理的に是か非かという点で判断する
  • ここでの合理的とは、会社経営をするものとしてリスクとリターンが見合うか、結果として長期的な収益に繋がるかという判断である
  • ただし、あくまでこれは金銭的な損益の話に主軸を置き、法的措置などを取られた場合のリスクは判断基準には含まない
  • 語りえぬものには沈黙する

 

以上の3つを前提として置きたいと思います。3つ目は「違法行為だからやるわけないじゃん」という否定理論を使わせないためです。だってやってもどうせバレないもんね。4つ目は悪魔の証明みたいなものですからね、不毛ですよね。

 

それでは始めていきましょう。

システム導入におけるコスト

第一に考えないといけないのは、間違いなくこれですよね。

 

パチンコやスロットの台は当然のことですがそれを作っているメーカーから卸したものを使っています。

 

また、パチンコ関連商品は監督省庁として保安通信協会という組織が認定を出さない限り、市場に出すことが出来ません。

 

それに加えて、ホールコンピュータ(通称ホルコン)と言われる、よく遠隔疑惑の黒幕として扱われる機械は基本的に別メーカーによって作られており、こちらも監督省庁の認定を必要としています。

 

ここまで話せば分かると思うんですが、パチンコ台もホールコンピュータも基本的に個別に認定を取らねばならず、保安通信協会そのものがグルでも無い限りこれらを用いて裏で台の大当りをコントロールすることは基本できないということになります。

 

ということは、遠隔操作システムを導入するには裏ルートによって作られた違法製造品を仕入れる必要がありますよね。

 

でも、国内にそんな違法な生産ラインを持つことは出来ないので、海外に拠点が必要ですし露見する訳にもいかないので大量生産をすることも難しいことを考えると、法を犯すリスクを上回るだけの価格を違法製造品メーカーは設定でしょう。

 

ネットではこれらの仕入れに数千万円かかると言われています。これらの情報を鵜呑みにする訳ではありませんが、当たらずも遠からずなのではないでしょうか。

 

導入の具体的な価格に関しては考察しても無意味なので置いておくにしても、導入するに際してそれなりのコストは覚悟しなくてはならない、ということが分かりました。

 

 

システム導入の目的

上の項で設置に必要なランニングコストについては考察しました。

次は、なぜ遠隔操作システムを導入する必要があるのか、です。

 

遠隔操作はある、という主張の方々の意見としては

  • お客さんにバカヅキでぶっこ抜かれると経営が厳しいから
  • 態度の悪い客を早く帰らせるため
  • 収益安定化のためにその日の出玉をコントロールしてる

という意見が多かったです。特に3つ目が主流だったの

かな。

ですが、これらの主張は正直的外れもいいところだと思います。

 

1つ目の主張「バカヅキされると経営が厳しい」というものですが、最早これはバカ丸出しな主張と言ってもいいでしょう。

 

そもそも基本のマシンスペックとして胴元有利で収束するように作られているんです。

ボーダー回転数よりも回らないようにすれば胴元は利益を十分に生むことができます。

 

何より、近年ほぼすべての都道府県では等価での営業を禁止しています。これは、玉を借りる時とお金に戻す時でギャップが発生する(手数料がとられる)というもので、基本的に借りた時よりも10%ほど多い出玉を用意しなくてはならないのです。

 

たまたま一人二人の出玉での20万円程度に左右されてしまう経営状況では、従業員に給料も払えないですし、どうせ近いうちにつぶれるようなホールでしかないと思います。

 

2つ目の主張に関してですが、これも何というか、おめでたい話ですね。

いわゆるストップボタン(そのボタンを押したら特定の時間大当たりが出なくなるという代物)の存在に関して言っているのでしょうか。

 

態度が悪ければ一言店員が声をかければ終わる話ですからね。店側はホールルールというものを敷いており、これを守れない客のことを出玉没収の上で退店させることができます。その客の態度が悪いから(台を叩く等の行為を禁止しているホールがほとんどです)という理由で退店させることも容易にできますからね。

 

そして3つ目の主張に対してですが、これは表面上あってもおかしくない、筋の通った話だと思います。ホルコン攻略などを謳っている悪徳商材などもこれの裏をかいて一儲けしようぜ、という話ですよね。

ですが、この考えも蓋を開けてみれば、というか冷静に現在のホール状況を見てみると遠隔操作を行っているとは思えない状況なのが分かります。

ここからは逆説的に売り上げ調整を遠隔操作で行っていないという根拠について説明していきます。

 

あ、ちなみに遠隔操作を使って常連や負けすぎている客に還元しているという主張も極稀に見かけることがありますが、これを否定するのが実になかなか骨が折れるんですよね…笑

 

 

システム導入の効果

さて、前項の3つ目の主張である「店の売り上げのコントロールによる安定収入のため」という話について掘り下げていきます。要はそれで収益があげられるのであればそれに越したことはないのです。要は必要経費ですからね。今後の安定的な収益に繋がるのであれば願ったり叶ったりだと。

 

では実際どうなのか。

 

そうです。大当たりをコントロール出来るのであれば、それでうまく全てのお客さんから少しずつ利益を出すことが出来るのならおそらく、いや間違いなくその店は大人気店になってしまうのです。

 

なぜなら、遠隔操作システムを導入することができるのであれば回転数と期待収支が一致しなくなる、言い換えれば、大当たりを支配している以上いくらでも釘を開けることができるからです。

 

基本的に優良店と呼ばれる店はよく回るように釘を調整してくれるような店を指します。パチプロと呼ばれる人々もこの回転数を調べてボーダーラインと呼ばれる期待値がプラスになるラインの回転数の台を選んで座ります。

 

このボーダーラインはパチンコのカタログスペックを基に算出しているものなので、確率への干渉は一切ないことを前提としています。

 

つまり、経営者視点に立って考えれば、ボーダーラインを超えるような釘の調整を行うことによって、お客さんは自分の店でより多くの稼働をしてくれるようになるということです。

 

パチンコ店にとって一番の広告は出玉であるとともに、台の釘状況でもあるということです。

 

ここまで説明すれば予想はついてくると思います。

現実に、世間に台釘がボーダー超えで調整してくれている店が果たしてどれくらいになるのかという話なのです。

 

経営者視点に立てば容易に見えてくるものがこういう部分なんですよね。遠隔システムを導入してなお釘を閉めるようでは導入コストを回収できるほどの継続的な利益につなげることが難しいということになるのです。

 

以上のことから必要な情報は出揃いました。最後にまとめに入りますが、その前に蛇足になるかもしれませんが、最初に話した残り0.1%の可能性についてもお話をしたいと思います。

 

残り0.1%の話 

実は過去に、違法ホールコンピュータを使って遠隔操作システムを利用したパチンコ店が検挙されたことが実際にあるんです。

2004年の「アイビー企画の違法改造」であったり「ボナンザの遠隔操作導入」出会ったりなど、2000年代前半にちらほらとニュースになっていたようです。

 

実際にホールコンピュータでの制御が技術的に不可能ではないということが示された一件です。

 

また、実際に僕の父がパチンコ屋のサクラのバイトをしたことがある、という経歴を持っていますので、昔はサクラなどが割と当然のようにあったのも事実なようです。

 

父の時は、台にハーネスのようなものを挿して決められたある行動を取ると大当たりフラグが立つといったものになっており、それによってある程度見せ玉を作ることをバイトとしてやってたと聞きました。

 

これらのことから、技術的に不可能ではないですし、実際に行われたこともあることは間違いないようです。

 

過去のニュースによるとこのシステムは常連客やサクラに出玉を見せるために使っていたらしく、お客さんからお金を抜くために使っていたのかどうかは不明ですが。

 

また、上では店頭で設置されている台そのものが違法なものであることは基本的に無い、という旨の話をしましたが、実は例外もあるという噂を耳にしたことがあります。

 

これはもちろん噂なので、話半分に読んでくれて構いませんが、どうやら台を店舗に運び入れる業者の人間に限って言えば、台に不正な機器やシステムを取り付けることが稀にあるらしいです。

 

確かに、運送中の機械の状況は完全にブラックボックスで、そこでどのようにか手を加えられてたとしても、察知することは難しいでしょうし、この噂を否定するリソースが我々には無いので有り得なくはないですね。

 

そしてこの不正台の情報を高値で売ることで流通業者が利益を上げるという仕組みになっているらしいです。要はホールからお金を巻き上げるシステムということになるんですかね。

本当かどうかは分かりませんが、今回否定できる情報がないものに関して主観を述べることはしないという前提の通り、可能性はあるという立場にとどめておきたいと思います。

 

いずれにしても、多くの人が都市伝説として語るような「遠隔操作によってぼったくられている」という情報にはつながらないものが多かったですが。

 

結論

さて、それでは結論に移りたいと思います。

あ、いや結論は一番最初に話していたので、今回はまとめと言ったほうが正しいですかね。

今回の考察のまとめとしましては

  1. 技術的には不可能ではないし、実際に導入された過去の事件も存在する。
  2. ただ、実際に導入していた店舗でも店内の台すべてに導入していたわけではない。これはそもそも大量生産や国内生産が難しいものであるために導入コストが非常に高くつくのにも関わらず、集客機能がまるでなく、店舗の長期売上向上に見込めるものではないからである。
  3. もし遠隔システムを導入することで当たりをコントロールすることができるのであれば、店側は十分に釘を開けて顧客にとってお金を使いやすい環境を用意した上での利用が集客の点からも好ましいはずなのに、近年のホールは回りやすい台を用意するでもなく、何ならプロお断りという名目で顧客の技術介入を妨げ、出入り禁止などの処置をとるほどである。

 

以上の観点から、パチンコ店での遠隔操作はほぼすべての店舗で実働されている可能性が極めて低いという考察になりました。

 

もう少し定量的なエビデンスを示すことが出来れば良かったのですが、今回の件はどうにも外に情報が回りにくいものであり、いまだに存在を信じ切っている人たちが多いので、なかなか僕の情報収集能力では難しかったです。

 

今後もより良い理論やデータを見つけた、または気づいた場合は追記していきたいと思っています。パチンカスだから完全に否定派に寄ってるだけだろ、なんて誰にも言わせないくらいロジカルにまとめてやりますよ!

 

それではまた次の記事でお会いしましょう、さようなら!